訃報とは?聞いた時・伝える時の基本マナーについて

訃報・お悔やみの基礎知識について

訃報とは?

訃報とは、人が亡くなった際に知らせることを言います。よくテレビや新聞等で有名な方が亡くなられた時に、この「訃報」という言葉がニュースの見出しとなります。
訃報と似た言葉に悲報凶報があります。悲報の意味は「悲しい知らせ」、凶報は「悪い知らせ」を伝える時に用います。訃報は人が亡くなった時のみ使用する言葉なので、類義語と間違わないように注意が必要です。

訃報と書いて「ふほう」と読みますが、よく間違われる読み方に「とほう」や「けいほう」があります。訃という字がカタカナのトに似ているので、つい「とほう」と呼んでしまいがちです。正しく覚えておくように注意してください。

訃報を受けた時の基本マナー・行動

訃報を受けた時にまずすることは、故人と自分との関係から直ぐに駆け付けなければならない状況かを判断します。間柄が近ければ早急に駆け付けるようにします。

いつ・どこで・だれがの3点を確認する

突然お知らせを受けると、つい慌てがちになります。
まずは、一呼吸置いてから誰がどこで亡くなったか確認しましょう。
その時に、亡くなった理由を尋ねるのはNGです。
悲しみにふけている遺族の立場を考えれば見当がつきますね。
さらに通夜や葬儀の日時や場所を確認します。
自分の立場に応じた判断をするを行うようにしましょう
それらを踏まえた上で、葬儀の日時や場所などの確認を行います。いつ・どこで・だれがの三点をしっかり頭にいれておくようにします。

参考記事

参考動画

訃報を聞いた時のふさわしいお悔やみの言葉

訃報を受け取った人それぞれの立場で残された遺族の方に、適切な「お悔やみの言葉」をかけましょう。お悔やみの言葉にも基本マナーがあります。

 一番ベーシックなのが、「お悔やみ申し上げます。」だと思います。これはどのような距離感えも使えますし、どのようなシーンでも使えます。

お悔やみの言葉は立場や関係性によって変わるあ

かけるべきお悔やみの言葉は立場や関係性によって異なります。以下の記事ではそれらを関係性別にまとめています。

お悔やみの言葉についてより詳しく知りたい時

以下の記事では「お悔やみの言葉」について詳しくまとめています。

参考動画

訃報を聞いた時の関連する風習や地域差について

手伝いを申し出る時

手伝いを申し出る時は、人手が足りているか確認してから行動するのが良いでしょう。

地域によって異なる風習について



一般的に町内や職場の人そして喪主の同級生にお願いすることが多いようです。
また、葬儀の風習は地域によってかなり異なりがあるので、違う地域の場合は確認しておくと無難でしょう。

訃報を聞いて駆けつける時の服装はどうする?


通夜に参列する時は、喪服に越したことはありませんが、落ち着いた服装であれば平服でも問題はありません。弔問へ行く際の服装は、黒っぽい地味な平服を選ぶようにします。そしてお悔やみの言葉を述べ、短時間で退室をします。
手伝いを申し出たい場合は、手伝いが不足している状態かをやまず確認をすることが大切です。
故人との間柄がそれほど親しくない場合でも、玄関先まで弔問に行くようにします。ただ、ほとんど付き合いがない場合は、告別式のみの参加でも構いません。

参考記事

危篤の際に駆けつける時は

危篤のお知らせを受けた時は、紺やグレーなどの落ち着いた基調の服装で行くのがマナーです。
また、遠方の場合は喪服を用意しておくと安心です。
マナー違反とされていますが、往復するのは大変ですし、もし亡くなってしまった場合は時間的にも余裕がありません。

関連エピソード

本人と親交が深いと危篤や臨終の知らせを受けることがあります。
急に訪れることなので焦ってしまいますよね。
仕事をしている時に、祖父母が危篤になったお知らせが入った経験があります。
年齢的にもまだ早いですし、その時は気が動転してしまいました。
しかも、時期的に仕事が忙しかったのでパニックになったほどです。
仕事についてはメンバーとの人間関係も悪くなかったので、分担してお願いしました。危篤を受けた時のマナーは、時間が限られているので可能な限り早く駆け付けることです。

訃報を聞いても駆けつけることが出来ない時

場合によっては訃報を受けても直ぐに駆け付けられない場合があります。その際の方法として、代理人を立てたり、弔問を打ったりしてお悔やみの言葉を送るようにします。

間違っても電話で済ませることのないように注意してください。
相手の気持ちや状況を一番に考えた行動を心掛けることが大切です。

お通夜が開かれる時間帯について
お通夜は一般的に18時から19時に開始することが多いです。
弔問客は開始の15分前まで会場に到着するようにします。
しかし、仕事などで忙しくて間に合わないケースも考えられるでしょう。
多少の遅刻なら駆けつけるようにすれば、遺族からも「忙しいのに来てくれた」と思ってくれます。

訃報を聞いた時の基本マナーまとめ

訃報の連絡を受けた時は、自分の立場によって直ぐに駆けつけるか判断します。
もし、個人との血縁関係が強い人であれば直ぐに駆けつけましょう。
その時の服装は、派手な服装でなければ普段身にしているスーツでも構いません。
手短に済ませるのがマナーです。ご遺族の方々はお葬式などの準備で忙しいからです。

訃報を伝える時のマナー

訃報を伝える時に気になるのが、どの範囲まで知らせるべきか、ということです。訃報を知らせるのに範囲の決まりはありません。だからと言って、連絡先を知っている人全員に知らせてしまうのは後々問題にもなってきます。

誰に伝えるのかを確認する。事前に準備しておくとベター

その線引きをするのに効率的なのはリストアップです。葬儀に参列してもらいたい人、参列は控えてほしい人、知らせる必要がない人にそれぞれ分けていきます。そうすることで、頭の中で整理をしながら進めていくことができます。リストアップをすることで間違いも少なくなるので効果的です。

訃報を知らせる順番も考えておくこと

訃報を知らせるに当たり、知らせる順番というものがあります。一般的には故人に近い関係者から連絡をしていくようにします。まずは故人の家族(三親等内)、葬儀関係者やお寺、友人や近所の親しい方時にいう順番になります。

訃報を伝える手段は

また、訃報は基本的に電話で伝えるようにします。伝え方は出来るだけ簡潔に要件をまとめて話すようにします。予めメモに書いておけば緊張せずに伝えることができます。

例文としては、
「先程、〇〇(故人名)が○○(死因)で亡くなりました。葬儀の日程はまだ決まっておりませんので、決まりましたら改めてご連絡いたします。もし面会等される場合は、私まで連絡をお願いいたします。
番号は090-〇〇〇〇-〇〇〇〇です。」
という風に簡潔に分かりやすく話すことが大切です。

訃報を伝える時のマナーやポイントまとめ

訃報は知らせる側も受ける側も緊張してしまいがちですが、いざというとき誤ったことをして失礼のないように、マナーをしっかり頭に入れておくことが大切です。