お墓参りの時間帯や時期を紹介 いつ行けばいいの?知っておきたいマナーを紹介

お墓参りは大切だった人、ご先祖様を供養するためにあります。お墓参りをしてご先祖様を供養することは、先祖代々の命のつながりを感じさせてくれるものであるとともに現在ある自分の姿を生み出してくれた全ての方に感謝することにもつながります。今回は、お墓参りを行うべき時間帯や、お盆やお彼岸などのお墓参りの時期について、基本的な情報をご紹介します。

お墓参りを行う時間帯は、霊園の事情や周辺環境を考慮して行う

お墓参りに行く時間帯について考えたことがあるでしょうか?よくどんな用事よりも優先して午前中に行くべきだというしきたりを耳にすることもあろうかと思います。
しかし、実際のところマナーとして決められた時間帯があるわけではありません。ただし、霊園の形態により、気をつける時間帯があることはたしかです。
具体的な3つのケースをご紹介したいと思います。
まず、管理人がいる霊園です。
霊園には管理人が配置されて、開園時間以外は門が閉まるパターンがあります。管理人がいる霊園はあらかじめお参りする前に開園時間をしっかり確認しましょう。
2つ目が照明が少ない霊園です。
昔ながらの霊園については夜間のお参りを想定していないので照明設備がない場合も多いことが一般的です。足元が危険なこともあり、不安です。極力、照明設備がない霊園を訪問する際は陽が落ちてからは避けた方がよかろうと思います。
最後はついで参りです。
ついでにお墓参りに行ってもいいの?
よくあるパターンとして、近所に来たから、実家に寄るからお墓もついでにです。これは古い年代の方や地域の風習からも嫌がられることも多々あります。気にする方が近親者にいる場合は気をつけるようにしましょう。
以上のことから、お墓参りの時間帯については時間帯そのものはいつでも構わないが配慮すべき点はあるといえるでしょう。

お墓参りが午前が良いとされている理由について考察

以前は午前中に行うことが良いとされ、その理由はほかの用事を済ませる前にご先祖様を敬って優先的に時間を作るためです。しかしながら、現在では遠方に住んでいることや忙しくてなかなか時間が取れないなど時代背景も変わり、時間を気にしなくなっています。また、日中のほうが掃除がしやすくご先祖様に手を合わせてゆったりとした時間を過ごせ、霊園にあれば開園時間に合わせて行う方法が多いです。お墓参りに対する考え方は人それぞれで、帰省した時についでに行い亡くなった親族に近況報告をするようにすると忘れなくなります。ただし、夕方から夜にかけては暗くなり周囲が見えにくく危険なため、日が落ちる前にすることが望ましいです。お墓がある場所は寺院の墓地や霊園の中にあれば事前に開園時間や規則が定められているため、確かめてから迷惑をかけないようにしないといけません。ほかにも、ついで参りは古来からタブーとされているため年配者には良い印象を与えないため、帰省などで実家に立ち寄るついでにしないようにしたいものです。しきたりを重んじる家庭も多く意見を尊重するなど配慮し、最適なタイミングを選ぶ必要があります。

お盆やお彼岸のお墓参りはいつ行くのが最適なの?

お盆やお彼岸にはお墓参りに行くタイミングとして知られています。ではどういった時間帯がベストでしょうか?お盆、お彼岸、さらにはお正月など別でみていきたいと思います。
お盆の場合
まず、お盆です。ほとんどの地域で8月13日にはお盆初日にあたり、ご先祖様を仏壇に招き入れるため、お墓参りします。そして、8月16日にお墓にお見送りすることになります。
13日のお迎えです。お迎えね時間帯は早いほうが良いと言われています。はやく帰ってきてほしいという願いを込めてです。しかし、玄関でご先祖様をお迎えするための迎火、提灯の灯を目指してご先祖様が家に帰ってくることを考えるとあまり早すぎるのも疑問です。基本的には午後3時から午後5時あたりがよいのではないでしょうか。
次に16日のお見送りです。
こちらは逆に少しでも長く家にいてほしいという願いから遅いほうが良いとされています。玄関に午後5時あたりから午後7時ごろまで送り火を焚き、提灯や懐中電灯を持ってお見送りを兼ねてお参りします。そして、提灯や灯篭は川へ流すのが慣しです。

お彼岸の場合
そして、お彼岸です。こちらはあまり、時間帯を気にする必要はないといわれています。ただし、秋彼岸には、日が短くなることもあり、早めにお参りしたほうが良いといわれています。
ちなみにお正月にお墓参りにいかれる場合、初詣でとお墓参りの日は分けましょう。

2020年のお盆やお彼岸について


2020年の今年のお盆は、新暦が採用されれば全国的に8月13日から16日までの4日間になっています。ただし、一部の地域においては7月13日から16日までの4日間になっていたり、蚕を養うことが盛んな地域では8月1日に農閑期になるためお盆と定めています。基本的に13日を盆の入り、16日の最終日は送り盆と表現します。お盆の時期におけるお墓参りは基本的に初日の13日に行くことが良いとされ、ご先祖様があの世から帰ってくる日に当たるためベストだとされています。ご先祖様はお盆の期間中は家で家族とともに過ごすとされ、早くお迎えに行くとこのような時期が長くなるため朝早くに済ませると良いようです。ただし、宗派や地域によって異なり、13日にお墓にお迎えに行き16日に送り出すために2回行うこともあります。ほかにも、14日か15日のいずれかの日に参り3回行う地域や風習などもあり、事前に確かめてから計画を立てることが望ましいです。
お彼岸の時期は3月21日頃の春分の日と9月23日頃の秋分の日の前後の3日間であり、太陽の動きによって決められ年ごとに変わります。初日を彼岸入り、当日を中日、最終日を彼岸明けと表現し、三途の川のこちら側で我々のいる煩悩や悩みた迷いに満ちた世界が此岸と呼ばれ東にあります。逆に彼岸は西に位置するため西方浄土と呼ばれ、太陽が東西に沈む日が此岸と彼岸が近くなるという意味で故人を供養するために最適な日だと言われています。このためお墓参りをする風習があり、最適なタイミングを知ることが大事です。お彼岸は基本的に7日間ありますが、特に決まりがないですが中日にする傾向があります。ただし、お寺が混雑するため時期をズラすこともあり、都合に合わせて行うと良さそうです

お墓参りを避けた方が良い時間帯について

お墓参りに行ってはいけない時間帯はあるのか?
シンプルにケースバイケースで考えてみるとわかってきます。
まずは何より霊園の形態です。管理される方がいる場合はその都合にあわせるべき。その次にどうしても足元が石段、砂利という霊園、お墓が多く日が暮れてからは避けたほうが良いというのが基本になります。
また、お盆やお彼岸といったご先祖様が家にお迎えしたり、お見送りするタイミングには逆に時間を気にしたほうが良いということになります。
後は特に時間帯を気にするようなことはなき、まずはご先祖様、大切な人をお参りするという気持ちをしっかり持ち、ついで参りにならないようにお墓参りをすることが大事です。また、お墓参りについても様々なマナー、しきたりがありますが地域ごとに少しずつ異なるものです。
時間帯で一般的に午前中という話を耳にするのも以上のようなことから総合的に見て、計画的に午前中にいきましょうという話だと考えられるわけです。

■行ってはいけない時間帯はあるの?

行ってはいけない時期はお墓がどこにあるかで変わり、事前に確かめて周囲に配慮して行う必要があります。寺院や霊園にある場合は管理人によってルールが決められ、24時間開門しているわけでなく注意が必要です。基本的に日が落ちてからすると周囲が見えづらくなるため好ましいことではなく、遅くても夕方までにしないといけません。霊園の多くは照明が設置されていないこともあり、夜間は周囲が見えなくてかなり危険です。霊園や納骨堂は管理人がいて開門時間が決められ、時間外にはお墓参りができないことや周囲に配慮して行う必要があります。基本的に、お墓参りをする時間は決められていませんが、霊園や納骨堂の状況に合わせることが大事です。また、ついで参りは年配者には良い印象を与えないため、遺族の状況に合わせて臨機応変に考えないといけません。

まとめ

お墓参りをする時間帯やタイミングは人それぞれですが、時間帯は決められていないため都合に合わせると良さそうです。しかし、伝わる風習やお墓の場所によっては制限されることや、夜間に行くと危険なため明るい時期にする必要があります。お盆やお彼岸の時期は霊園やお寺が混雑するため、ズラすなど考えて時間に余裕を持ってお墓参りをすると効果的です。

  • お墓参りは、命日、お盆やお彼岸、お正月、年末年始というタイミングがあります。基本的にお参りの時間帯にはあまりルールがないとはいうものの以上のようなタイミング次第で判断していくことになろうかと思います。
  • 心がけたいのは、決してついでになってはならないということです。ご先祖様に対して失礼がないように予め、近親者と示し合わせてお墓参りのスケジュール、段取りを決めた上、お参りするようにしましょう。
  • 気持ちが重要さほどタブーとされたり、周囲から非難されるようなこともないはずです。お墓参りは「気持ち」これをしっかりした上で臨むことが一番大事です。