お通夜は一体何するの?はじめてでも知っておきたい意味やマナーについて

お通夜は告別式の前日に行い、故人の家族や親族、関係者などが参列します。場所は故人の自宅ができないと葬儀場やホールなどが選ばれることが多いです。
お通夜における一般的なマナーについてご紹介します。
お通夜における服装や、持って行く物等について、お通夜での一般的な流れについて解説します。

お通夜の意味について

お通夜といえば翌日の告別式に向けて故人をできるだけ長く偲ぶために行われるものです。そのためお別れの言葉を告げるためにする傾向があります。焼香はシキミの葉や皮を粉末にしたものを手で摘んで熱を持った香炉の中に落とす作法で、基本的に回数は1回です。ただし、宗派によって異なるため事前に流れを確かめ、故人を供養できるようにしないといけません。

■焼香は何のためのもの?
お焼香の由来は焚かれる香りが仏教では仏の食べ物と考えられているためで、仏と故人のために参列者が順番に香を焚くことが定着しています。そのほか、人の心と身体の穢れを取り除く意味合いもあり、葬儀や法事などで儀式として行われます。
焼香の仕方は立ってすることや座ってすることもあり、狭い場所でするときは座った状態で香炉を回すこともあります。焼香は仏壇に線香をあげることもあり、通夜や葬儀の場以外で用いられることが多いです。焼香は最初は緊張するものですが、作法を覚えると人前に出ても堂々とできます。

焼香の効果は仏や故人に対しての想いを集中できるようになり、心を整えてから通夜や告別式などに臨むことが一般的です。由来はインドにあり仏教が始まる前からこのような風習があり、気温が高くて発生する体臭を消すために行われていました。また、天然の香木の産地でもあり、いつの間にか日本でも焼香として行われていることが特徴です。

お通夜に行く時のふさわしい服装は?

故人を偲ぶための服装は一般的には「喪服」の着用がマナーとされていますが、お通夜においては、意味を考えると、必ずしも喪服である必要もありません。

最低限のマナーとして、目立たない落ち着いた色の平服を着用しましょう。また、悲しみの場でもあるため化粧やアクセサリーなどは控えめにするなど遺族に配慮し、故人を偲べるような服装を心がけましょう。通夜は告別式のような本葬ではないため服装を間違えないように注意することが重要です。
遺族に配慮することが大事です。

男性の場合
喪服として、ダークフォーマルのスーツや、ブラックスーツが望ましいです。続いて、ワイシャツは白のもの、ネクタイは黒無地、ベルトは黒無地でシンプルなもの、靴下も黒の無地、シューズも黒の革靴が基本となります。

女性の場合
女性の場合につきましては、喪服は男性と同様で、ブラックスーツか、ブラックフォーマルが好ましいです。パンツやワンピース・アンサンブルが基本的なスタイルとなります。露出の高いデザインは避けます。アクセサリーは、真珠が定番となります。手袋はあってもなくても差し支えありません。バッグは黒の布製が基本です。ストッキングは、黒の薄手のストッキングです。パンプスは、黒のシンプルなパンプスです。

学生の場合
学生の場合は、学校の制服を着用するのが基本です。

一般的なお通夜の流れ(お通夜の時実際何をしているの?)

故人が亡くなってからの葬儀全体の中で、遺族以外の方がお見えになる大きな儀式がお通夜です。
葬儀を主宰する遺族側にとっては、お通夜の開始までに様々な決定も行われます。亡くなってからの悲しみの最中の中、バタバタと決定が行われることも多いです。葬儀社の方がフォローはしてくれますが、できるだけ落ち着いた中で、お通夜の意味合いである、故人を見送る最後の別れの準備を行いたいものです。

お通夜の前に遺族によって会場の設営をセッティング
お通夜の流れは遺族の代表が葬儀社と交渉し、会場の設営を行います。打ち合わせでは参列者に渡す礼状や返礼品を葬儀社が準備し、案内、受付、会計、返礼を渡す係など世話役がそろっていることを確認することが特徴です。当日受付でえは世話役が分担されてそれぞれの配置に付き、参列者に対し開始の30分前から行われます。

僧侶が入場し、お通夜の開始
次に僧侶が入場して一同が着席し、喪主を筆頭に故人との血縁が高いものから前に並ぶように席順を決めることが特徴です。通夜開始に合わせて葬儀社の担当者が僧侶に入場するよう呼び込み、読経は10分程度行われます。
この際に参列者は正座をする必要があり、終わるまで静かにすることが重要です。読経が終われば焼香に移りますが、席順通りに喪主、親族、参列者と続けていきます。読経や焼香のあとは僧侶から法話や説教などがある場合もあり、遺族や参列者はしっかり耳を傾ける必要があります。

喪主の挨拶
僧侶が退場後は喪主の挨拶があり、葬儀の当日の流れや参列者に対して感謝の言葉を伝えます。その後は通夜ぶるまいが行われ、喪主から参列者に感謝の気持ちを伝えるために行われます。

遺族によるもてなし
遺族は酒や料理で参列者をもてなし、時間が来ると閉めの挨拶を行います。その後、参列者や世話役が退出して遺族だけになると棺守りを行い、灯明や線香の火を絶やさずに夜通し行い告別式に備える流れです。

参列者の場合

これまでお通夜を経験したことのない方に向けて大切なポイント、流れをご紹介します。

1.斎場に遅刻しないように到着すること。
まずは、お通夜での案内状が自宅に届く形となりますが、喪服や香典等の準備するべき服装と、香典を携えて、まずは、社会人としまして、常識の範疇としまして、「必ず遅刻しないように出席すること」と言う内容が求められます。しかし、こちらのパターンも考えもので、「会場に早く着きすぎること」についても、逆に失礼な形になってしまいますので、目安としまして、斎場の方には、10分前に到着するのがベターな時間帯であると思われます。お通夜が始まる時間帯に遅刻しそうな場面におきましても、焼香が行われている時間帯であれば、まだ大丈夫です。

2. 会場入り口で、受付・記帳を済ます
大体は、会場での入り口付近で、受付・記帳を要求されるケースが多いですが、斎場の規模が大きな場所等では、二階で、お通夜が実施され、階段を上がった先に受付が設けられていることもあります。受付としましては、故人との生前での関係別に分かれておりますので、故人との関係性を把握して、列を間違えないことが重要です。
 受付で待機している状態で自分の順番が回ってきましたら、「お悔やみの言葉」を一言述べて、一礼した後に、袱紗から香典袋を取り出して、受付の方が読めるように手渡さなければなりません。香典袋を手渡した後につきましては、芳名帳に住所と名前を記帳して最後に一礼をして受付が終了する形となります。

3. 会場での着席及び僧侶入場
会場での席は前から順番に詰めるように座ります。親族席と友人、知人、会社関係者席と分けられていることもありますので、その場合は、係員の指示に従います。お通夜の開始時間になりますと僧侶が入場します。

4. 焼香について
僧侶による読経が始まりますと、親族席と一般席から二人づつや、人数の規模によっては、一人づつお焼香をする場面となります。手順としましては、焼香台の前で、遺族と僧侶に対して一礼をします。また焼香台の前で一礼します。次に、数珠を左手にかけて、線香を取り、ろうそくで火をつけます。香炉に線香を立てますが、この時に、本数は一本が一般的です。線香を立て終わりましたら、親族席に一礼した後に、席に戻ります。

5.法話
焼香が終わりますと、僧侶からの法話がある場合もあります。

6.僧侶退場・喪主挨拶
喪主が代表して、参集してくださった親族・一般席の方について、挨拶、報告、感謝の念を述べます。

まとめ

  1. 通夜は基本的に告別式の前日に行われます。
  2. 焼香の仕方や服装の選び方には、一般的な常識がマナーがあります。
  3. 服装は喪服を着るものだと思われがちですが、実際に予測していたものだと思われてしまうため遺族に配慮して避けることが重要です。
  4. 一連の流れは僧侶が故人に対して読経をして法話などを行い、告別式に向けて備える役割があります。
  5. 通夜は告別式とセットで行われますが、遺族によっては省くことや地域や風習などで火葬の前にしてそれから告別式をすることもあります。