お墓の意義と良質なお墓、墓地の探し方

お墓の意義と良質なお墓、墓地の探し方

ところで、よく言われる墓地、霊園の違いって、何でしょうか・・?、墓地は死者を葬って墓を建て納骨をするところは勿論ですが、それに墓地というとお寺があり、僧侶がいて、一寸宗教的色彩が絡んでくるものといえます。 一方、霊園とは広い空間に緑に覆われた公園のように整備された墓地、つまり公園のように造成された公園墓地のことを霊園と呼ぶようです。

ところで筆者は田舎から首都圏に出てきて早数十年年にもなります。 そして、機会をつくっては墓参はしてきましたが、やはり70も過ぎて毎度田舎へ出向いて墓参りするのもきつくなり、更に、自分自身の没後のこともあり、田舎の墓地の移転を考えていりところです。

当初、田舎のお寺の宗派と同様の寺院墓地を探したのですが、中々ないのと、あっても遠方で永代供養の料金も相当な額になりました。 そして、他方は霊園のことですが、周辺地域には幾つか霊園もあり、新しく出来た広大な霊園もあったので、その都度パンフレットを頂戴して、目下のところ検討中なのでございます。

ところで、お墓や墓地というのは、ただ単に好きな所にどこえでも勝手に造ればいいというわけではありませね。 実はお墓を作るにも法的な基準というかありますし、れっきとした決まりがあるのです。 昔は代々にわたる屋敷内に同族の墓地を造ったり、部落内で話し合いで墓地の区域をきめて、其れに従って其処へ埋葬することもできました。

ところが、現在では埋葬するためのお墓や墓地というのは法的決められていて、其れに基づいて造られたり埋葬したりするものです。 一般的にはお寺や寺院、即ち、菩提寺や檀家寺、或いは現代的な霊園施設のようなところにお墓を造り、普段から其ちらの方で管理をしてもらいながら、お世話をいただいているのが普通です。

また、近年では少子化や人口の移動によって地方では過疎化が進み先祖伝来の墓地やお墓が疎かになっている傾向もあります。 また一方では都市部ではお墓を持つのも大変なことになっていて、お墓や墓地と言った概念も変わりつつ有るとも言われています。 

即ち、お墓という考え方や価値観、必然性などが時代の変遷とともに色々と変わりつつあって、近年では現実的な生活様式や生活スタイルの変化に合わせるように、様々なタイプのお墓のスタイルというのもあります。 其の事は無宗教や無信仰のフリー霊園や公園型の墓地、其れに都会に目立ってきたビルの中のカプセル型霊地など、変化が著しく示されています。

さて、人が死亡した時は極稀な例外を除いては、皆さんはお墓に埋葬されますし、即ち、お墓に入るための墓地が必要になります。 ただ其の時に、お墓そのものが先祖代々のお墓に埋葬されるぶんには問題ないのですが、新たに墓地やお墓、其れに必要な石碑などの購入することが必要になってきます。 特に都会や其の周辺地域では金銭的にも高価なものになりますし、従って、お墓を購入するということは、其れなりに努力や知識、見識や探究心、勿論、其れ相当の金銭も必要になってきます。

お墓を求める場合の一般的な例でいいますと、お寺の墓地を求めるには寺院によって宗教上の宗派や宗旨というものがあります。 もしも宗教に拘りの有る方は宗派が同じかどうか確認してみることも大事です。 立地条件がよく其処の墓地やお墓が気になったとして、寺院そのものが宗派に属している場合は、其れ等に同意しなければお墓を造ることができません。 また、国内では未だお寺によって檀家制度というものもあり、それ等に同意もしなければなりません。

又、墓地を購入してお墓を造る場合もは立地や条件のことも大切です。 つまり、御自身や家族、身内、親族などの地域や場所からのアクセスについてになりますが、法事や季節毎の行事においてお墓参りをするのにも余りにも遠方ではついつい面倒や億劫になってしまいます。 

其れに、前述のようにお墓や墓地を購入するときの金額面も大切です。 特に都市部においては安い買い物ではないし、購入後も墓地にかかる維持費用や管理料などもかかります。 また、お寺によっては墓地の永代使用料や月会費や年会費といった維持管理費などがかかるのが普通です。 因みに、当然ですが墓地の相場というのは、同じ地域の地価と概ね比例するともいわれています。

他にも、墓地は環境のようところが一番です。 都会の真ん中の寂れたところに墓苑などが見受けられますが、これは一般的には墓地が先にできていたもので、その後に市街化されて周辺が殺風景になったものです。 何れにしても、墓地は周辺の環境の良いところ、できれば見晴らしなどの良いところを選びたいものです。