はじめて葬儀を営んだ私の反省と教訓

お葬式

通夜や葬式には何度か参列した経験があっても、葬儀を営む機会は少なく、始めて葬儀を営む側になると、後々後悔する事が少なくありません。それは、すぐにどこでどの様な葬儀を営むかを経験もないのに決めなくてはいけないためです。 家族間で調整するだけでも大変で、費用の点など詳細検討する間もなく決定する必要があります。どのように葬儀場を決めたのか、私のエピソードをお話します。

遺体を葬儀会館の安置所に寝かせ、担当の方と祭壇や各種の品々を決め、事前見積もりをもらいました。その額を見て、高いとは知っていましたが、これほどまでかと驚かされましたが、その見積もりを見て、葬儀社を変える事も出来ず、事前に一般の葬儀会館や家族葬会館での見積もりをしておけば、こんな事にならなかったのにと、思いました。

私がしてしまった間違い

通夜や葬儀の進行は、葬儀社の担当者が色々とアドバイスや指導をしてくれるので、余り心配する必要はありません。
ただし、通夜葬儀を営む側のマナーとして、間違えてはいけないポイントもあります。
順番に注意
それは親族や会社や各種団体の焼香順や供花を並べる順を間違えない事です。親族は、故人と血縁が近い順が原則で、供花も焼香順もこれを守らないと、うるさい親族はどこの家庭にも居られるはずで、陰でネチネチと言われたり、直接苦情を受けたりしていまいます。
血縁の濃さが同じ場合には、本家筋が優先で、その後に分家筋としないと、こんな点で文句を言われる事もあります。
また会社や各種団体では、最初に町内会関係を優先しなければなりません。さらに、会社関係の代表焼香は、参列者の会社の規模や役付に関係なく、故人の勤務先、次に故人の子供の勤務先の会社の順にすべきです。子供が複数人いる場合には、年齢順とすれば良いでしょう。
例えば長男が中小企業に勤務しており、その会社の課長が参列しており、一方で次男が大企業に勤務しており、その会社の部長が参列されていたとしても、焼香順は長男の会社の課長を優先すべきなのです。
父がなくなり、私が初めて葬儀を営む立場になった時、父親との血の濃さを配慮しつつも、親しくしていた親族を優先した事で、本家筋からクレームを付けられる経験をしました。
地域差にも注意
もう一つは、関東と関西の通夜・葬儀のしきたりの差にも注意が必要です。関東では通夜に参列された全ての人を対象に通夜振舞いを行いますが、関西ではその習慣はありません。この点は通夜の食事の手配に影響するので知っておく必要があります。

事前にできるだけどんな葬儀をどこで営むかイメージを持ちたかった


私が初めて葬儀を営んだ時の最大の失敗は、事前にどんな葬儀をどこで営むかのイメージを持っていなかった事です。
そのために、考えていた費用よりも遥かに高額な出費となってしまいました。家族に高齢者が居られる場合には、元気な間に、葬儀のイメージを固め、場合によっては事前見積もりをしてもらい、万が一の時の葬儀会館を決めて置くべきだと思います。
またマナーの点では、焼香順や供花の順番を間違えると、世間知らずと思われますし、場合によってクレームを受ける事になり、気分が滅入ってしまう事になるので、葬儀前日に家族でしっかり相談し、血の濃さが同じでどちらを優先すべきか分からぬ時には、葬儀社に相談するのも良いでしょう。