松井孝典さん死去 77歳 地球の海の起源=小惑星衝突の理論提唱が死去

千葉工業大学長で、東京大名誉教授の松井孝典(まつい・たかふみ)さん(地球物理学専攻)が22日、前立腺がんのため死去した。77歳。葬儀は近親者で営む。千葉工業大は「お別れの会」を後日開く。喪主は長男悠(ゆう)さん。

日本の惑星科学の第一人者。1986年、地球の水の起源を巡り、小惑星の衝突によって海が誕生したことを理論的に示した論文を英科学誌ネイチャーに発表した。NHKテレビ「地球大紀行」の制作に企画から携わるなど科学の普及にも力を注いだ。2007年「地球システムの崩壊」で毎日出版文化賞(自然科学部門)受賞。15~18年、本紙連載「読書日記」の執筆を担当した。

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