八代亜紀さん死去 俳優、画家としても活躍 事務所「容体急変」が死去

「舟唄」「雨の慕情」などで知られる演歌歌手、八代亜紀(やしろ・あき)さんが2023年12月30日、急速進行性間質性肺炎のため死去した。73歳だった。所属事務所が9日、公式ホームページで公表した。葬儀は八代さん本人の遺志で関係者だけで8日に営んだという。

事務所によると八代さんは昨年9月、膠原(こうげん)病の一種である指定難病「抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎」を患い、闘病中だったという。

1950年、熊本県八代(やつしろ)市生まれ。中学卒業後、地元のバスガイドを経て71年に「愛は死んでも」でデビュー。つやのあるハスキーな歌声で人気を博し、73年の「なみだ恋」で同年のNHK「紅白歌合戦」に初出場。以来、「愛の終着駅」「舟唄」などのヒットを連発し、80年には「雨の慕情」で第22回日本レコード大賞に輝いた。紅白歌合戦出場は計23回。

歌手活動のほか、俳優として映画やテレビドラマにも出演。2019年からは自身が司会を務める歌番組「八代亜紀いい歌いい話」(BS11)に出演していた。画家としても一流の腕前を持ち、たびたび油彩画の個展などを開いていた。

事務所はホームページで「一日も早い復帰を目指し治療とリハビリに励んでおりましたが容体の急変により皆様へこのようなご報告をしなければならなくなりましたことは無念でなりません」と記し、後日「お別れの会」を開くという。

1973年「なみだ恋」

75 「おんなの夢」

76 「もう一度逢いたい」

77 「おんな港町」「愛の終着駅」

79 「舟唄」

80 「雨の慕情」

91 「愛を信じたい」

2023 「想い出通り」

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