フランス文学研究者、演出家として多くの著書や訳書、舞台作品を手掛けた東京大名誉教授の渡辺守章(わたなべ・もりあき)さんが11日、胸部大動脈瘤(りゅう)破裂のため亡くなった。88歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男敦彦(あつひこ)さん。
1933年、東京生まれ。フランス政府給費留学生としてパリ大に留学後、東京大大学院で学んだ。仏の詩人・劇作家のクローデルや劇作家のラシーヌらの研究に従事し、著書に「ポール・クローデル 劇的想像力の世界」「虚構の身体」「越境する伝統」や、仏の哲学者フーコーとの共著「…