宮田浩喜さん 87歳=「松橋事件」受刑後無罪が死去

1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城(うき)市)で男性が刺殺された「松橋事件」で、殺人罪などに問われて再審で無罪が確定した元受刑者の宮田浩喜(みやた・こうき)さんが29日午前2時59分、肺炎のため熊本市内の病院で死去した。87歳だった。認知症などで寝たきりの状態だった宮田さんは、同市内の高齢者施設で暮らしていた。

事件は85年1月8日に松橋町の民家で男性(当時59歳)の遺体が見つかり、その3日前に男性宅を訪れていた宮田さんが殺人容疑で逮捕、起訴された。1審・熊本地裁は86年12月に懲役13年を言い渡し、最高裁で確定。宮田さんは服役し、99年に仮出所した。

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