渋みのある低い声で「007」シリーズのショーン・コネリーらの吹き替えを担当した声優で、ラジオパーソナリティーの若山弦蔵(わかやま・げんぞう)さんが5月18日、心不全のため東京都内の自宅で死去した。88歳。旧樺太生まれ。
テレビとラジオで多くのドラマに出演した後、洋画の吹き替えで人気を得た。せりふ回しと低音の魅力を磨き、「鬼警部アイアンサイド」のレイモンド・バー、映画「007」シリーズのショーン・コネリー、「スパイ大作戦」のピーター・グレーブスらの声を担当。スター声優となった。
テレビ朝日系「暴れん坊将軍」シリーズのナレーションでも親しまれた。(共同)