【失敗しないお墓作り】はじめてのお墓探しのための検討リスト

お墓は何度も購入するものではないので、それだけ選ぶときには慎重になります。初めてお墓を探すという方は、どうやって選んだらいいのか、家族の思いはどうするのかなど、悩みも多いはずです。ここでは、お墓探しのためにまずやっておきたいことを紹介します。

●お墓探しの第1歩について
・宗派、宗教
墓地、霊園によっては受け入れられる宗教や宗派が決まっています。ご先祖様の宗教がわからない方は調べてみましょう。

・立地
お墓参りに頻繁に訪れるためには、交通の便がよい場所にあることが大切です。駅から近い、電車の本数が多い、自宅から近い、車で通えるなどの場所なら、頻繁にお墓参りに出かけられることでしょう。

・費用
お墓の費用は、墓石費用、永代使用料、管理費の3つで構成されています。さまざまな費用がかかることを覚えておきましょう。

・施設、整備
墓地や霊園によって備えている設備はさまざまです。駐車場、休憩所、売店、トイレなどが設置されていると、お墓参りの際に必要なものをそろえられたり、設備を利用できたりして助かります。

こういったことを考慮してお墓探しを始めることが大切ですが、忘れてはならないことが家族の思いです。
家族それぞれ、故人への思いやお墓に対する思いは違います。家族の意見がバラバラでは、お墓を建てた後にもめ事が起こってしまう可能性があります。ご先祖様は家族に諍いを起こしてもらいたくないはずです。
お墓を一度建ててしまうと変更をしたくても難しいので、建てる前に家族の意見を聞き、家族みんなが納得できる形を探してみてください。

お墓探しは、単にお買い物という側面だけではありません


お墓探しは、服や車を購入する買い物とは違います。服なら気に入らなかったら着なければよく、新しいものを購入できます。しかし、お墓は気に入らなかったからといって購入し直すことは難しいです。お墓を建てるにはそれなりの費用がかかること、供養をしてもらうなどやるべきことが複数あることなどが、その理由です。
また、お墓を物として考えるのではなく、故人とつながる場所、思い出を大切にする場所と考えている方もいます。ご先祖様を長く守っていく場所でもあり、普段の買い物とは違うのです。

墓地や霊園に墓石を建てるということが、これまでの一般的なスタイルでしたが、今ではさまざまなスタイルが登場しています。

樹木葬
墓石の代わりに樹木を用います。山のような自然に近い状態の場所に埋葬する場合もあれば、霊園のように整えられた場所に埋葬する場合もあります。

散骨
お墓を持たないスタイルです。お骨を粉末状にして、海や山などに撒いて供養をします。「墓地、埋葬等に関する法律」では散骨について定められていませんが、どこにでも撒いてよいのではなく、節度を持って行う必要があります。

納骨堂
遺骨を納めるためのスペースが設けられた建物で供養をする方法です。お墓の掃除をする必要がない、墓石の購入よりも費用を抑えられるなどの特徴があります。

まとめ

お墓探しの第一歩は、家族それぞれの思いを聞いて、家族が納得できる方法を探すことです。そして、お墓参りにしやすさ、墓地や霊園の設備などを考慮して探してみましょう。