友人の葬儀のエピソード(当時) [Mさん(男性) / 40代)]

葬儀社を選ぶさいに知っておきたいポイントとは?

初めて葬儀を取り仕切ることになったとき、色々と分からないことが多く、苦労してしまうこともあるでしょう。
こちらでは、葬儀の用意する前に知っておきたい、葬儀社から受けられることを解説します。
ご逝去から通夜・告別式までの準備期間は実際短いですが、やることは多々あります。
いざというときに慌てないためにも、葬儀についての基礎知識を身につけておきましょう。

葬儀社がしてくれる範囲とは?

葬儀社の数は多々ありますが、提供しているサポートは葬儀社によってそれぞれ。通夜・葬儀の手配だけでなく、故人が亡くなった日から葬儀のあとまで、実にさまざまなサポートをしてくれるところもあります。

葬儀社に連絡をするタイミングは?

病院で亡くなったケースは、ご遺体は病室や霊安室から自宅や斎場に搬送しなければいけません。事前に葬儀社が決まっているならば、できるだけ早く連絡を入れ、搬送を依頼しましょう。

喪主・遺族がするべきこと

火葬場の予約や準備、設置などは葬儀社が行いますが、決定権はすべて喪主や遺族に委ねられます。
まずは葬儀の規模や予算、理想とする葬儀のスタイルを担当者と相談して決める必要があります。また参列者の人数や、葬儀社が手配する供花や供物、礼状や香典返しの点検なども喪主と遺族が行います。

私の体験談

家政婦さんが、「母の状態がおかしい」と知らせにきました。急いでキッチンへいくと、母が妙な目付きで突つ伏していました。昼食中の出来事である。以後一言も口をきかず、母は、2日後この世を去りました。84歳の生涯でした。
 母には子供が3人いたが、子供に先立たれていないが、末っ子の私と地方の町で暮らしていました。私も既に51歳。常に抱く一つの危惧がありました。それは、いつ悲運が突発するか-?の恐れである。
 もし私が先に旅立てば、母はどんなに嘆き悲しむことだろう。これ以上、葬式を味わわせる訳にはいきません。何としても、私が見送らねば……頭はその事で一杯でありました。親不孝な考えだろうか?それとも親孝行だろうか?葬儀は私一人の肩にかかりました。長姉と次姉がいたが、一人は遠く、一人は近場だった。だから万事、姉と相談してやる他なかった。葬儀店の依頼は勿論、寺との交渉、お通夜の段取り、葬儀当日の進み、その後の料亭での客のもてなし……諸々を一気に片付けねばならない。

 細かい事が一杯で、一つおとしても大変だ。そこで、進みごとにすべての用事を箇条書にしました。更にそこから必要事項が発生するし、それも又書く。大学ノート2ページにぎっしり。すんでいくものから消すことにする。でないと、どうなったか迷う。電話は何度かけまくったことか。通夜の晩は殆ど睡眠出来なかった。

それ程細心にメモし処理していったに拘らず、火葬場への到着の際“埋葬許可証”持参を度忘れ!「よく忘れる人がいるから」と言われ、メモし用心していたのに…。ごった返しで、再確認の余裕を失したのだ。が、火葬場は理解してくれ、助かった。
 かわぐちと称する料亭でのもてなしは、私たち姉弟は絶えず客への酌に回った。私は「…これで親不孝をかけずほっとしました。こよいは皆さん、母のことを思いながら十分楽しく過ごして下さい。」と挨拶した。葬儀社の助力で万事やれたのである。職業とはどんなものでも役に立ってくれます