作家でナチュラリストのC・W・ニコルさんが3日、直腸がんなどのため入院中の長野市の病院で亡くなった。79歳。密葬は4日、自宅に近親者が集まり営んだ。お別れの会を後日開く。喪主は妻眞理子(まりこ)さん。
英国南ウェールズ出身。17歳でカナダに渡り、極地探検調査への参加を繰り返した。同国の水産調査局技官や環境保護局環境問題緊急対策官、エチオピアのシミエン山岳国立公園の公園長などを歴任し、世界各国で環境保護活動に携わった。
1980年に長野県信濃町の森に居を構え、環境保護の活動に取り組みながら執筆活動を続けた。主な著書に「風を見た少年」「勇魚」「マザーツリー 母なる樹の物語」。