プロ野球・近鉄で投打で活躍し、大洋(現DeNA)、ヤクルトの監督を務め、野球解説者としても人気を博した関根潤三(せきね・じゅんぞう)さんが9日、老衰のため東京都内の病院で亡くなった。93歳。
球界からは関根さんを悼む声が相次いだ。
元巨人監督の長嶋茂雄さん(84)は初めて巨人を率いた1975年、ヘッドコーチの関根さんに支えられた。巨人を通じて「とても温厚な人柄で、みんなに慕われたあたたかいヘッドコーチでした。日本の球界を引っ張ってこられた貴重な方を失い、残念でなりません」と思いを寄せた。
巨人で同僚だったソフトバンクの王貞治球団会長(79)は「じっと構えてボールを見てスイングする。僕とは正反対。僕が『動』だったら関根さんは『静』だった」としのんだ。