経団連の第14代会長で日立製作所の社長や会長を務めた中西宏明(なかにし・ひろあき)さんが死去した。75歳。リンパ腫を患っていると公表し、闘病中だった。
横浜市出身。1970年に東京大工学部を卒業、日立に入社した。2010年に社長に就き、その後は会長も歴任した。経団連会長には18年5月に就任。企業が学生を春に一括採用する慣例の廃止を主導し、通年採用が拡大するきっかけを作った。
19年6月にリンパ腫を患っていると公表。治療しながら経団連会長と日立会長を務めていたが、任期途中の21年6月の定時総会で経団連会長を退任。日立会長も同年5月に退いて治療に専念していた。