細田博之氏が死去 79歳 衆院議長を10月に辞任が死去

官房長官などを歴任し、衆院議長を体調不良のため10月に辞任した細田博之(ほそだ・ひろゆき)さんが10日死去した。79歳。自民党関係者が10日明らかにした。

1944年生まれ。松江市出身。東京大卒業後、通商産業省に入省。衆院議員だった父吉蔵氏の秘書を経て、90年衆院選で旧島根全県区から自民党公認で出馬し初当選。以後、11回連続当選した。

2002年に第1次小泉改造内閣で沖縄・北方、科学技術担当相に任命され、初入閣。04年には辞任した福田康夫氏の後任として官房長官に就任した。国対委員長や幹事長などの自民党の要職も歴任した。

14年には自民党最大派閥「清和政策研究会」の会長だった町村信孝氏が衆院議長に就任したのに伴い、後任の会長に就任し、21年まで会長を務めた。同年11月には第78代の衆院議長に就任した。

「1票の格差」など選挙制度には最も詳しいと言われる政界屈指の選挙通。原発推進派で、カジノ合法化にも力を入れた。

今年7月21日、熱中症の症状を訴え、東京都内の病院に緊急搬送された。その後、8月6日の広島市での平和記念式典、同15日の東京での全国戦没者追悼式を体調不良のため欠席。9月7日にも入院するなど体調不良が続いており、10月20日召集の臨時国会を前にした13日に記者会見し、衆院議長を辞職する意向を表明していた。

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