石川・白山市の山田憲昭市長が死去 71歳 市役所で倒れ脳挫傷が死去

石川県白山市は10日、山田憲昭(のりあき)市長(71)=3期目=が脳挫傷のため、同日午前5時に死去したと発表した。6日に市役所内で倒れ、同市内の病院に入院していた。市長選は、統一地方選の臨時特例法に基づき、4月16日告示、同23日投開票の日程で行われる。通夜は12日午後7時、葬儀は13日正午、いずれも同市井口町45の1の「一休さんの米永・鶴来館」で営まれる。喪主は長男純丈(まさたけ)さん。

山田氏は同県の旧吉野谷村長などを経て同県議を5期務めた。2014年11月の市長選で初当選し、18年と22年の市長選は無投票で当選していた。

市によると、山田氏は昨年夏に胆のうを摘出したが、その後も胆管炎のため入退院を繰り返していた。2月28日には市議会本会議中に体調不良を訴え、職員に抱えられて途中退席。3月6日には市役所の廊下で倒れて頭を打ち、病院に搬送されたが意識混濁の状態が続いていた。

7日から職務代理を務める横川祐志副市長は市役所で記者会見し、「市長は職責を全うする強い責任感で公務を続けてきた。全快を心待ちにしていたが、無念の思いでいっぱいだ」と語った。また市民に対して「市長の思いを胸に、職員や市議会と『オール白山』で精いっぱい取り組んでいきたい」と、涙をこらえながら話した。

馳浩知事も報道陣の取材に「思い出はありすぎる。大変残念だ」と突然の死を悼んだ。【阿部弘賢、深尾昭寛】

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