毎日新聞に連載した「ぐうたらママ」などで知られる漫画家の古谷三敏(ふるや・みつとし)さんが8日、がんのため死去した。85歳。双葉社が13日、公式サイト上で発表した。葬儀は近親者で営んだ。後日、お別れの会を開く。
1936年生まれ。55年、「みかんの花咲く丘」でデビュー。58年に手塚治虫さんのアシスタントに、63年に赤塚不二夫さんのアシスタントになった。70年から「週刊少年サンデー」に連載したギャグ漫画「ダメおやじ」がヒット。フジオ・プロダクションから独立し、74年に「ファミリー企画」を設立した。
75年4月から2020年9月まで毎日新聞「日曜くらぶ」で「ぐうたらママ」を連載。ぐうたらな性格の専業主婦のママを中心に、家事が得意なサラリーマンのパパ、小学生の息子の一家が繰り広げる何気ない日常を描いたホームコメディーは人気を呼び、45年間にわたる長期連載となった。
他の代表作に「BARレモン・ハート」など。