民俗芸能研究家、山崎一司さん死去 83歳 国重文「花祭り」を研究が死去

愛知県旧富山村(現豊根村)元教育長で、奥三河地方の伝統芸能「花祭り」(国重要無形民俗文化財)研究者としても知られる民俗芸能研究家、山崎一司さんが昨年12月31日に病死していたことが判明した。83歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は次男浩史(ひろふみ)さん。

花祭りの調査で奥三河地方を訪れていた民俗学の権威、故池田弥三郎・慶応大教授と小学5年時から交流し、1984年の民俗芸能学会設立に参加した。

著書に「隠れ里の祭り」「失われた祭り」。2016年には民俗芸能学会から優れた研究者に贈られる本田安次賞特別賞を受賞している。

浩史さんによると、12月30日に体調を崩し、翌31日に自宅で亡くなったという。同月26日には酒を酌み交わすほど元気だったといい、浩史さんは「精力的に執筆し立派な父親だった。ゆっくり休んでほしい」と話した。【川瀬慎一朗】

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