当代を代表する古典落語の名手で、人間国宝の柳家小三治(やなぎや・こさんじ、本名・郡山剛蔵=こおりやま・たけぞう)さんが7日、心不全のため死去した。81歳。葬儀は遺志で密葬を営んだ。お別れの会の予定はないという。喪主は長男郡山尋嗣(こおりやま・ひろつぐ)さん。
小三治さんは2021年3月、体調不良で入院したが、5月に復帰。最後の高座は亡くなる5日前の10月2日に開かれた柳家一門会での「猫の皿」だった。
所属事務所によると、7日の日中は外出するなど普段と変わらない様子だったが、同日夜、東京都内の自宅で倒れているのを家族が発見。午後8時ごろ、病院で死亡が確認された。亡くなる直前まで次の高座を楽しみにしていたという。