「銀河鉄道999(スリーナイン)」「宇宙戦艦ヤマト」などで知られ、SFアニメブームの先駆けとなった漫画家の松本零士(まつもと・れいじ、本名・晟=あきら)さんが13日、急性心不全で死去した。85歳。
福岡県久留米市生まれ。高校時代に毎日小学生新聞への投稿をきっかけにデビュー。卒業後に上京し、さえない若者の群像を描いた「男おいどん」(1971年)が出世作になった。
74年からアニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの制作に携わり、77年に「銀河鉄道999」の連載をスタート。永遠の命を求める少年が謎の美女に導かれ、銀河を旅する物語はテレビアニメ化もされ、大反響を呼んだ。「宇宙海賊キャプテンハーロック」「クイーンエメラルダス」など、宇宙を舞台にした壮大なロマンが相次いでヒット。SF漫画家としての地位を不動のものにした。
日本宇宙少年団の理事長なども歴任。2001年紫綬褒章、10年旭日小綬章。