東野利夫さん 95歳=医師が死去

太平洋戦争末期に九州帝国大(現九州大)で米軍捕虜が実験手術を受けて死亡した「九大生体解剖事件」に医学生として立ち会い、著書や講演で体験を伝えてきた福岡市の医師、東野利夫(とうの・としお)さんが13日、肺炎のため亡くなった。95歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男純彦(あつひこ)さん。

事件は1945年5、6月に起き、熊本、大分県境に墜落した米軍爆撃機B29の米兵8人が実験手術の対象となった。医学生だった東野さんは4回のうち2回に立ち会った。

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