「遠雷」「家族ゲーム」など、1980年代から日本映画の秀作を手がけた映画プロデューサーの佐々木史朗(ささき・しろう<本名・佐々木正路=ささき・まさみち>)さんが18日、肺がんのため死去した。83歳。葬儀は近親者のみで営んだ。後日、お別れの会を予定している。
演劇活動、TBSを経て、79年、日本アート・シアター・ギルド(ATG)代表に就任。大森一樹監督「ヒポクラテスたち」、井筒和幸監督「ガキ帝国」、森田芳光監督「家族ゲーム」などを製作し、多くの若手監督を世に送りだした。93年に自身の製作会社「オフィス・シロウズ」を設立。中江裕司監督「ナビィの恋」、黒沢清監督「岸辺の旅」など、インディペンデント映画を数多く手がけた。2011~18年、日本映画大学の理事長を務めるなど、後進の育成にも取り組んだ。