小野清子さん死去 85歳 東京五輪「銅」、入院中にコロナ感染が死去

1964年東京オリンピックで体操女子の団体総合銅メダルに貢献し、参院議員として国家公安委員長などを務めた小野清子(おの・きよこ)さんが13日、85歳で死去した。自民党が18日、発表した。骨折の治療で入院中に新型コロナウイルスに感染し、治療を受けていたが容体が急変したという。葬儀は近親者で営んだ。

旧姓は大泉。宮城県岩沼市に生まれ、秋田市で育った。同じ秋田出身で体操選手の小野喬(たかし)さん(89)と知り合い、58年に東京教育大(現・筑波大)を卒業後に結婚。60年ローマ五輪、64年東京五輪に夫婦そろって体操代表として連続出場した。2児の母として出場した東京五輪では、団体総合銅メダルを獲得した。

現役引退後は政界に進出。86年の参院選で初当選し、以後3期18年間議員を務め、国家公安委員会委員長、内閣府特命担当相などを歴任した。2007年に政界を引退し、独立行政法人「日本スポーツ振興センター」の理事長も務めた。08年に旭日大綬章を受章した。

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