大林宣彦さん 82歳=映画監督が死去

「尾道3部作」などで知られる映画監督、大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)さんが10日、肺がんのため死去した。82歳。葬儀は近親者で営む。お別れの会を後日開く。喪主は妻恭子(きょうこ)さん。

広島県尾道市生まれ。成城大在学中から前衛映画運動に参加。大学中退後、テレビCMの演出を手がけ、俳優チャールズ・ブロンソンを起用した男性化粧品のCMなどで注目された。

1977年、商業映画デビュー。80年代には角川書店の書籍と映画を連動させるメディアミックス戦略の中でアイドル映画を手がけ、「ねらわれた学園」で薬師丸ひろ子さん、「時をかける少女」で原田知世さんをスターに押し上げた。故郷の尾道を舞台にした「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は、坂の多い町並みを効果的に取り入れたみずみずしい青春映画で「尾道3部作」として高く評価される。

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