プロ野球の中日と日本ハムで通算2204安打を放ち、日本ハムの監督を務めた大島康徳(おおしま・やすのり)さんが6月30日に大腸がんで死去したことが5日、分かった。70歳だった。
大島さんは2017年2月に大腸がんの闘病中であることを公表。がんは肝臓に転移し、最も病状の重いステージ4であることを明らかにした。その後も治療を行いながら評論家として活動を続けていた。自身のブログで、今年6月4日に腹水3リットルを抜いたことを明かし、同21日に肺への転移を公表。在宅医療に切り替えたが、同28日の「生きる」と題したブログでは「ブログを書くことがきつくなってきました」と吐露していた。
大分県出身。大分・中津工高からドラフト3位で1969年に中日に入団し、83年に本塁打王に輝くなど中軸として活躍した。88年から日本ハムでプレー。90年に通算2000安打を達成し、94年に現役を引退した。通算成績は2638試合で打率2割7分2厘、382本塁打、1234打点。
00~02年に日本ハムの監督を務め、00年は3位。06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では打撃コーチとして日本代表の初優勝に貢献した。