九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の町長を3期12年務めた前町長の岸本英雄(きしもと・ひでお)さんが17日、肺がんのため死去した。66歳。葬儀は家族で営んだ。お別れ会を後日開く。喪主は長男尚也(なおや)さん。
玄海町出身。家業の建設会社役員、県議(3期)を経て2006年に町長初当選。ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電の国内初実施を容認し、東京電力福島第1原発事故後、立地自治体として初めて再稼働に同意するなど、原発政策を積極的に推進。使用済み核燃料の最終処分場誘致にも前向きな発言をして注目された。体調を理由に18年8月に引退した。