前愛媛知事の加戸守行さん死去 85歳 加計学園問題で国会参考人招致もが死去

前愛媛県知事の加戸守行(かと・もりゆき)さんが21日、骨髄異形成症候群のため亡くなった。85歳。葬儀は近親者で営んだ。お別れの会などは県が遺族の意向を踏まえて検討する。24日、同県の中村時広知事が明らかにした。

中国・大連で生まれ、愛媛県八幡浜市で育った。東京大卒業後の1957年旧文部省(現文部科学省)に入省。文化庁次長などを歴任したが、官房長在任中の89年に起きたリクルート事件を受けて辞職。日本音楽著作権協会理事長などを経て、99年の知事選で初当選し、3期務めた。

退任後の2013~15年には、安倍晋三首相直属の「教育再生実行会議」の委員を務めた。17、18年には学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画(愛媛県今治市)に安倍首相の「意向」が反映されたとする疑惑を巡って国会に参考人として招致され、誘致の正当性などを主張した。【木島諒子】

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