黒人として初めて米軍制服組トップの統合参謀本部議長や米国務長官を務めたコリン・パウエル氏が18日、死去した。84歳だった。家族が公表した。
家族が書き込んだパウエル氏のフェイスブックによると、パウエル氏は新型コロナウイルス感染症の合併症のため18日朝、死去した。新型コロナウイルスのワクチン接種は済ませていたという。
パウエル氏はジャマイカ系移民の家庭出身で、陸軍に入り、ベトナム戦争に参加。共和党のレーガン政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官を務めた。ブッシュ(父)政権で、統合参謀本部議長に就任し、イラクのクウェート侵攻を受けて1991年1月に開戦した湾岸戦争では、「砂漠の嵐」作戦を指揮して、多国籍軍を勝利に導いた。