お墓選びでまずやっておきたいことは、故人の思いを確認すること

お墓選びでまずやっておきたいこと

一生のうちに何度もお墓を購入することはありません。後悔をしないためには、慎重に選ぶことが大切です。では、後悔しないお墓を購入するためには、どういった点に着目するとよいのでしょうか。

故人の思いを尊重すること

「よいお墓」の基準は人それぞれ違います。自宅から近くお墓参りがしやすいことがよいお墓と考える人もいれば、高価な見た目のものがよい、安く購入できるものがよいなど、考え方は人それぞれです。
まず大切にしたいことは故人の思いです。

生前にしっかりと意思を聞く機会を持つこと

お墓は亡くなった人が入る場所です。亡くなった人が「こんなお墓嫌だ」と思うようでは、向こうの世界で気がかりが残ってしまう可能性があります。故人のために何かをすることは供養になります。故人が望むような形のお墓を残して供養をしてあげましょう。
故人の希望に沿ったお墓を作るためには、生前に希望を聞いておく必要があります。人はいつ亡くなるかわからず、昨日まで元気だったのに突然亡くなってしまうことはあります。そのため、まだ元気だからと安心しているのではなく、家族みんなでお墓について話し合っておくとよいでしょう。

遺族の思いも聞いておく

故人の希望を聞くことができなかった場合、遺族がお墓を選ぶことになります。そのときに意識したいことが、遺族全員の思いを聞くことです。一人で決めてしまうと他の遺族との間で意見の食い違いが生まれ、お墓のことでもめてしまう可能性があります。もめている姿を故人が見て、喜んでくれるでしょうか。
遺族全員の意見を取り入れたお墓を作ることは難しいかもしれませんが、何も話し合いをせずに勝手に一人で決めてしまうよりも、話し合いの場を設けたというだけで、購入するお墓に関して自分の意見が反映されなかったとしても、家族たちの気持ちの整理がつきやすくなります。

お墓は気軽に買い直すことができません

普段の買い物であれば、気に入らなければそれを使わなければよいだけです。新たに買い直すこともできます。
しかし、お墓は気に入らないからといって粗末にすることはできないし、気軽に買い直すこともできません。普段の買い物とは違うのです。
お墓の形態には、永代供養、樹木葬、手元供養、納骨堂などさまざまな形があります。たとえば納骨堂だとアクセスが良好、お墓代を抑えられるなどのメリットがありますが、何年かすると合祀されてしまうデメリットがあります。他のお墓もそれぞれメリットとデメリットがあるので、よく調べておくことが後悔しないために大切です。

人が亡くなるとお葬式や各種手続きなどがあり、いろいろ忙しいと思います。そのため、お墓をゆっくり探している暇なんてないと考えてしまうことでしょう。しかし、お墓は大きな買い物なので後悔しないためには、しっかり調べることが大切です。いつまでにお墓を購入しなければならないと決まりはないので、じっくり調べておきましょう。

お墓選びでまずやっておきたいことは、故人の思いを確認することと、遺族で話し合うことです。

そして、お墓の形態とメリット・デメリットをよく調べましょう。
後悔をしないためには、じっくりと話し合い、じっくり調べることが重要です。