ロックバンド「シーナ＆ロケッツ」のギタリストでボーカルの鮎川誠（あゆかわ・まこと）さんが29日、膵臓（すいぞう）がんのため死去した。74歳。通夜は2月4日午後5時、葬儀は親族で営む。喪主は長女陽子（ようこ）さん。
福岡県出身。小学生の頃からギターに親しみ、1978年、妻でボーカルのシーナ（鮎川悦子）さんらと4人組バンド「シーナ＆ロケッツ」を結成。シングル「涙のハイウェイ」でデビューした。その後も「ユー・メイ・ドリーム」「ピンナップ・ベイビー・ブルース」などで人気を博し、70年代から博多を中心に隆盛したロック文化「めんたいロック」をけん引。YMO（イエロー・マジック・オーケストラ）のライブにも参加するなど、幅広い音楽シーンで活躍した。
作曲家や俳優としての顔も持ち、サングラスがトレードマークだった。2015年にシーナさんが亡くなった後もバンド活動を続行。デビュー45周年の昨年、自身にがんが見つかってからも、治療の傍ら、精力的なライブ活動を行い、アルバム制作などに取り組んでいた。