映画監督の恩地日出夫さん死去 88歳 「傷だらけの天使」演出が死去

恩地日出夫さん(おんち・ひでお=映画監督)が1月20日、肺がんのため死去した。88歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻で美術監督の星埜恵子(ほしの・けいこ)さん。お別れの会を後日開く予定。

慶応大卒業後、東宝に入社。1961年、「若い狼」で監督デビュー。恵まれない境遇の男女の恋愛を描いた「あこがれ」(66年)や「めぐりあい」(68年)など、みずみずしい青春映画で注目された。村田喜代子さんの小説を映画化した「蕨野行(わらびのこう)」(2003年)では、江戸時代のうば捨ての風習を通して死を見つめた。

テレビドラマ「傷だらけの天使」の演出なども手掛けた。毎日映画コンクール選考委員を務めた。

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