水島新司さんの訃報を受け、漫画家のちばてつやさんは17日、自身のホームページでコメントを発表した。内容は次の通り。
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昔から同じスポーツを題材にした漫画を描いてきた同士で同じ世代、実生活でも草野球仲間でライバルの水島新司さんが亡くなってしまった。
彼は私とはかなり違ったスタンスで、ほとんど野球漫画ひと筋に描き続けてきたんだ。
元々野球漫画はピッチャーとキャッチャーにライバル、というヒーローものが定番だったが、彼の手にかかるとチームの9人一人一人の個性、それどころか監督や控え選手などを含むベンチワークまで綿密に描ききり、プロ野球選手をうならせるほど専門的な目線で野球の「可能性」と「面白さ」を探り続けてきたと思う。
水島さん、そんなあなたのすぐれた野球漫画の出現で、私は野球を描けなくなりましたよ。
以前から約束していて、近々楽しみにしていたキャッチボールの相手がいなくなってショックだし本当に寂しいけど、そういう私も現在は闘病中。
まずは長い間本当にお疲れさまでした。先に行って今は安らかにお休みください。合掌