ロイター通信は17日、アルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ前大統領が84歳で死去したと伝えた。死因や死亡日は不明。
15万人以上が犠牲になった1990年代の軍とイスラム過激派の内戦を終結に導き、復興に尽力。だが2019年2月の5選出馬表明後には多選批判の抗議デモが拡大し、同4月に辞職に追い込まれた。
1937年、当時のフランス領モロッコ生まれ。アルジェリアでフランスからの独立闘争に参加し、独立後に20代で外相に就任。冷戦時代に米ソ対立と一線を画す非同盟外交を推進し、「第三世界の雄」と称された。一時失脚したが、99年の大統領選で初当選、34年ぶりの文民大統領となった。