アングラ演劇で活躍し、一時代を築いた俳優の李麗仙(り・れいせん、本名・大鶴初子=おおつる・はつこ)さんが22日、肺炎のため死去した。79歳。葬儀は近親者で営む。喪主は俳優の長男大鶴義丹(おおつる・ぎたん)さん。
東京都出身。舞台芸術学院在学中に劇作家の唐十郎さんと知り合い、1960年代から唐さんらの劇団「状況劇場」に参加。「腰巻お仙」「二都物語」「唐版・風の又三郎」「女シラノ」などの作品でヒロインを演じ、「アングラの女王」と評された。
映画では「新宿泥棒日記」「女囚さそり けもの部屋」などに出演。テレビでは、NHK大河ドラマ「黄金の日日」や「外科医有森冴子」(日本テレビ系)、「3年B組金八先生」(TBS系)などで存在感を示した。
大鶴さんは元夫の唐さんとの息子。