早紀江さん手紙で励まし コロナで一時面会できず「心配するといけないから」 横田滋さん死去が死去

横田さん夫妻を40年以上支援してきた東京都内在住の斉藤真紀子さんによると、川崎市内の病院に入院していた滋さんは、新型コロナウイルスの感染拡大のため、それまで毎日面会に訪れていた早紀江さんと緊急事態宣言が5月に解除されるまでの一時期、会えなかった。早紀江さんは「突然面会に来なくなって心配するといけないから」と、滋さんに宛てた手紙を書いて看護師に渡すなどして励まし続けていたという。

斉藤さんは最近も毎日、早紀江さんと電話で話をしていた。滋さんと面会できるようになった早紀江さんは「ものすごくやせて、眠っている時間が長くなったのよ」と話しながらも、様子は普段と変わらなかったという。滋さんの訃報を聞いた斉藤さんは「容体が急変したのかもしれない」と話した。

早紀江さんは、滋さんの病室にめぐみさんの写真を置き、励まし続けてきた。「早紀江さんが『お父さん大丈夫だよ。みんながお祈りしているからね』とめぐみさんの写真を見せると、笑って『分かった』という顔をしていたと聞いた。めぐみさんに一度でも会わせてあげたいと思っていたが、待ちきれなかった。本当に残念」。斉藤さんはそう声を落とした。【堀智行】

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