お墓を選ぶときにまず重視したいことが故人の思いです。生前にお墓についての希望を話していたり、遺書でお墓のことについて触れているなら、できるだけ故人の希望に沿ったお墓を選びたいところです。
しかし、故人がお墓についての希望を何も残していないことがあり、その場合は家族が決めることになります。
目次
交通の便
頻繁にお墓参りをするなら交通の便が良い場所が便利です。電車やバスなどの公共交通機関が整っている、車が通れる道路がある、駐車場が整えられているといった場所だとお墓参りをしやすくなります。
価格の面
お墓の費用には、墓石費用、永代供養料、管理費用が含まれています。これらは、どのような墓石を購入するのか、どういった形態の墓所を利用するのかによって違ってきます。人が亡くなるとさまざまな費用がかかりお墓代も気になるところです。どの程度までなら費用を出せるのか考えておきましょう。
宗教的な面
お寺にお骨を納める場合、宗派によっては入れないことがあります。先祖代々どのような宗派であったのか知っている必要があります。霊園の場合は宗派を問わないことが多いです。
管理のこともお墓選びのポイントです
墓石を利用している土地については利用者が清掃をすることが基本ですが、霊園などの共用部である駐車場や休憩所は、霊園やお寺側が管理することになります。管理が行き届いていれば、気持ちよくお墓参りできることでしょう。
なお、駐車場や休憩所などが用意されていない場所もあります。
これら4つのポイントを踏まえて家族で話し合うことで、満足できるお墓探しができることでしょう。
墓地の種類には公営墓地、寺院墓地、民営墓地があります。
墓石を購入してお墓を建てるのではなく、墓石の代わりに樹木を利用したり、海や山などに散骨をしたり、納骨堂に納めたりなど、さまざまな供養の仕方もあります。
一昔前はお墓というと墓石を建てて、そこにお骨を納めることが一般的でしたが、現在は故人や家族が好きなように選べる幅が広がっています
また、そのときの流行もあります。
たとえば墓石についてだと、色・石の種類・デザイン・刻む文字などに流行があります。
お墓のタイプにも流行があり、近年は納骨堂や樹木葬などが注目されています。納骨堂はアクセスが良好なことや費用を抑えられることが注目されている理由です。樹木葬は宗派にとらわれないこと、自然に帰れるような気がすること、家族の負担が減ることなどが理由で注目されています。
これからも新しい形のお墓が登場する可能性があるので、よく調べておきましょう。調べて特徴を知ることで、希望に沿ったものが見つかるはずです。
お墓探しで最も大切なポイントは、故人のお墓に対する希望です。故人からお墓について何も聞いていないようなら、家族で話し合いをします。
そして、その話し合いからまとまった結論をもとに、さまざまなタイプのお墓をよく調べて、希望に沿ったものを探すことが、後悔をしないお墓探しのポイントです。