森英恵さん 96歳=世界的服飾デザイナーが死去

日本のファッションデザイナーの草分けで、チョウのトレードマークで知られた森英恵(もり・はなえ)さんが11日、老衰のため死去した。96歳。葬儀は近親者で営んだ。お別れの会を後日開く。喪主は長男顕(あきら)さん。

1926年、島根県生まれ。東京女子大卒。終戦後に結婚し、夫と子供のために通った洋裁学校で服作りに目覚める。51年に東京・新宿に開いた洋裁店が映画関係者の目に留まり、数々の映画衣装を手がける人気デザイナーに。56年公開の「太陽の季節」など全盛期の邦画数百本に携わった。

65年にニューヨークコレクションに参加し、初めて海外でファッションショーを開催。チョウのマークを使ったライセンスビジネスを世界的に展開した。77年にはパリ・オートクチュール(高級仕立て服)組合に東洋人として初めて正会員に認められ、2004年まで現地で作品発表を続ける。モナコのグレース・ケリー王妃やレーガン元米大統領夫人らも顧客だった。

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