はじめて葬儀の喪主となって体験した事

お葬式にかけつける

神奈川県に在住の者ですが、既に10年近くにもなるでしょうか、85歳を過ぎたという祖母を亡くして葬儀を開いた時のことです。 祖母の死亡の原因は、夕刻まで元気だったが入浴していて暫くの間出てこなかったので、娘が祖母の様子を窺ったところ、浴槽の中で顔をうつ伏せにしていて亡くなっていたのです。 

救急車で死亡が判定され事故死と見なされたので警察の調べも受け、その後、葬式に望んだのです。 当然ながら同居していた孫の長男の小生が喪主にたりましたが、葬儀のテ銃や手配、其れに肝心な費用の面でも其の時は慌てふためいて頭はまっ白になりました。 

ただ、たまたま嫁さんの実家が隣町という近くにあって、義父(義理の親父)がシッカリ者でしたので、その為に葬儀のための手順や準備、費用に関しても助言を戴きながら、一応はとどこうりなく済ませましたが、いやーっ、其れにしても始めての祖母の葬儀ということで実に緊張して慌てていたのが昨日のように思い浮かびます。

筆者自身に関しても、いい加減の年なので万が一の心得というか、冠婚葬祭についても少しは知識を心得ていた方が良いとつくづく感じた次第ですが、特にお年寄りのいるいる家庭などは終活問題という事も最近では言われている事でもあり、大事なことだと思われました。

葬儀手順とお墓の埋葬まで

さて葬儀の手順としては先ず、病院で医師の死亡診断をうけてから、其の晩は自宅で仮通夜を行ない、その間に色んな身近な人への連絡と同時に、市役所へ死亡の通知(死亡届)と火葬場の日にち、時間の手配、其れに当然葬儀社への葬儀準備の手配、費用と葬儀場の手配、など行いました。 葬儀社は農協関係に加入していることもあって、地元の農協の葬祭県関連にお願いしたことも有って、費用も安く抑えられ、葬儀場は葬儀社の提携している近所のセレモニーホールが有ったことで幸いしました。

次に、お坊さんの手配ですが、我が家では田舎のいわき市に先祖の菩提寺がありますので、その宗派は京都に本山を置く妙心寺派の末寺であったので、葬儀社と相談の結果、隣町の伊勢原に同系の寺院があるというので、そちらへ本通夜と本葬儀のさ際の読経をおねがいしたのです。尚、この時戒名は未だなかったので、生前の名前に故をつけて仮戒名で行いました。その後、仮通夜から本通夜、本葬儀、等、一連の流れで一周忌までを合せて行いました。

しかし、此の時点では遺骨は未だ自宅に有り当然納骨はされておりません。 そして、その後4周忌(1月忌)に合せて、祖母の実家でもある田舎にある菩提寺において、正式に故人の戒名を付けてもらって、本来の墓地に費用を考えながら埋葬、納骨したのでした。

家族葬と一般葬の相違点とは・・?、

さて、葬儀の形式ですが、今では家族葬とか、一般葬とか色々な形式があるようですが、お年寄りの葬式というので会葬者も少ないと見て費用もソコソコ抑えられると観て、「家族葬」ということでお願いしたのです。 

ところが、祖母はかって役所の仕事や老人会の役員などしていたし、更には嫁さんの関係の親戚筋の人達が非常に多かったということで、予想した参列者より数倍の会葬者が出席されたのです。 其れに応じた予算の方も大幅に増えてしまい、結果的には家族葬も一般葬も費用の比較は出来ないほどになってしまい、予想外の出費になってしまったのです。

ところで特に気が付いた事ですが葬儀と告別式についてのことです。 一般にかっては葬儀は故人の友人や其の知人と最後のお別れをする儀式のことで、従って、葬儀に続いて会葬者の人々も全員で火葬場まで見送るものでした。 しかし、今時では会葬者が火葬場までは行かないようになり、葬式と告別式がほぼ同時に行なわれるようですから、従って一般参列者は本葬儀のみに参加することが多くなっているようです。