元北海道知事で衆院議長を務めた横路孝弘（よこみち・たかひろ）さんが2日、死去した。82歳。
1941年、札幌市生まれ。東大法学部卒。弁護士開業中、社会党衆院議員だった父節雄氏の急死を受け、69年衆院選で旧北海道1区から社会党公認で立候補し、初当選した。衆院当選12回。
72年、衆院予算委員会で、毎日新聞記者から入手した沖縄密約に関する外務省極秘公電のコピーを示し、政府を追及した。「社会党のプリンス」といわれたが、5期目途中の82年に社会党を離党。83年の北海道知事選で初当選し、3期務めた。
知事退任後の96年、鳩山由紀夫氏らとともに民主党を結党し、副代表に就任。同年の衆院選で国政に復帰した。2002年、鳩山氏が3選を果たした党代表選に出馬した。05年に衆院副議長に就任。09年9月、民主党政権の発足に伴い、衆院議長に就任し、12年11月まで務めた。17年衆院選に出馬せず、政界を引退した。